2019-10-10
家庭中で、もっとも掃除されにくい場所がトイレのタンクです。
常に水が循環していてキレイなイメージですが、実は水がストックされたトイレタンク内は汚れが溜まりやすいのです。
今回は、どうやってお手入れするのかわかりにくい「トイレタンクの掃除方法」について、紹介します。
目次
トイレのタンクを外側から見てもあまり汚れが溜まっていないため「掃除は必要ない」と感じる人が多いでしょう。
しかし、タンク内は常に水が溜まっており、水垢や黒カビといった汚れが蓄積しやすい場所でもあります。
カビはジメジメした場所など湿度の高い場所を好むため、トイレのタンク周辺は繁殖する環境が整っていると言えるのです。
初めは小さなカビも、3ヶ月~半年放置するだけで真っ黒な黒カビでトイレタンクの中は埋め尽くされることもあります。
トイレタンクの蓋を開けるとわかりますが、一番汚れが目立つのはタンク内です。
トイレのタンク内に繁殖したカビなどの汚れは、トイレ内へ流れてくることもあります。
キレイにトイレ掃除をしているのに、黒ずみや臭いがする場合は、タンク内が汚れている可能性が高いです。
トイレタンクの掃除はトイレ専用洗剤がおすすめですが、家庭によくある洗剤でも代用できます。
トイレ汚れに合わせて洗剤を使い分けることで、簡単に掃除できます。
トイレタンク内の汚れには、重曹も効果的です。
重曹はカビを落とす漂白効果はありませんが、弱アルカリ性が苦手なカビの働きを抑える力があります。
重曹は粉のまま、トイレタンク内に200ccを入れるだけで汚れを目立ちにくくできます。
トイレタンクに水垢の汚れが目立つなら、クエン酸が効果的です。
水垢の汚れはアルカリ性なので、酸性のクエン酸が水道水に含まれるマグネシウムなどの白い水垢汚れを落としてくれます。
クエン酸小さじ1に対して水100ccの量でクエン酸水を作ると、掃除が簡単にできます。
トイレのタンクは周りだけではなく、中の汚れもしっかり掃除しなくてはいけません。
タンクは簡単に外せるタイプと、簡単に外せないタイプがあるので、まずは家庭のトイレの仕様を確認しましょう。
まず、どのトイレタンク仕様でも、止水栓を止めましょう。
止水栓はマイナスドライバーなどを使うと便利ですが、掃除後に給水することを考えて締め具合を忘れないようにしてください。
トイレタンクの掃除方法を、各項目別にご紹介します。
1. トイレタンクの蓋を外す
2. 蓋とトイレタンク内をブラシや布、洗剤を使って掃除する
3. 細かい部分は歯ブラシやスポンジで擦る
4. 洗剤で掃除した部分を水拭きする
5. トイレの水を3回ほど流す
6. トイレタンクの蓋を元に戻す
水受けがないため、蓋とタンクが給水ホースでつながっていません。
そのため、蓋も簡単に取り外しができて、掃除を素早くできます。
1. 給水ホースを外してからトイレタンクの蓋を外す
※給水ホースのつなぎ目部分の金具(ナット)を反時計の方向へ回す。
2. 蓋とトイレタンク内をブラシや布、洗剤を使って掃除する
3. 細かい部分は歯ブラシやスポンジで擦る
4. 洗剤で掃除した部分を水拭きする
5. トイレの水を3回ほど流す
6. トイレタンクの蓋を元に戻す
水受けがあるトイレタンクは、給水ホースがつながっているので注意が必要です。
取り外しは一人でもできますが、外すまで手間がかかるため2人で対応した方が早く終わります。
タンクレストイレは一般的なトイレタンクと違い掃除が簡単で、タンク内に専用洗剤を使った掃除や蓋を開けてお手入れせずに済みます。
また、タンク周辺もスッキリとしたデザインで、凹凸や隙間がないため簡単に掃除できます。
トイレタンクの蓋は、水垢や黒カビが目立ちやすいです。
素材にもよりますが、ハードなブラシで擦ってしまうと傷つくため、できるだけ柔らかい布で汚れを拭き取るようにしましょう。
また、トイレタンクの蓋が陶器製の場合、外すときに重量があります。
プラスチック製より落とすと割れる可能性が高いため、取り扱いには十分気をつけましょう。
トイレタンクは外見の掃除なら簡単ですが、タンク内は細かなパーツがいくつもあるため手間がかかります。
間違った掃除方法で掃除すると、トイレの床が水で濡れたりとトラブルもあるので、自分で掃除ができない場合は業者へ依頼した方がいいでしょう。
ただ、業者によってトイレタンクの掃除料金が異なるため、利用する前に比較することをおすすめします。
トイレタンクは水垢やカビで汚れやすいため、できれば毎月1回のペースで掃除するのがベストです。
タンク内は細かい部品がたくさんあり、破損の心配もあるので、初めて掃除するときはトイレタンクの蓋を慎重に外し、構造をよく確認してからお手入れしましょう。
江上 孝明(エガミタカアキ)
株式会社調和プロダクトサービス代表取締役。
NTTに10年間在籍、1996年4月に同社を設立。
前職と全く異なる業界へ参入するも、高い手腕で取引先開拓を実現。
同社の前進となる事業にて、提携先の企業よりハウスクリーニング事業を引き継ぎ
現在、事業規模を引継ぎ時の4倍に成長させることに成功。
新築現場に一作業者として15年間従事していたため、現場での問題点や現場作業者の立場考え方を理解した上での会社経営を行う。
NTT在籍時代に培われたスキルを生かし、クレーム時の迅速な対応と適切なヒアリング
を得意とし、顧客満足度を高めるためのサービス供給を旨としている。
また、自身でも独自に研究を行い、理論的観点から汚れにアプローチするノウハウを多数
蓄積して現場に反映させている。
資格:2級ハウスクリーニング技士(H17.11社団法人 全国ハウスクリーニング協会(※))
※現:公益社団法人 全国ハウスクリーニング協会
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