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浄化槽の点検費用は?費用を安くする方法や点検の頻度・内容も解説

2023-09-29

一戸建ての家などには、浄化槽が設置されている建造物もあります。
浄化槽は、微生物の力で生活排水をきれいにして川に流すための装置で、水質の環境を維持するためには欠かせません。

そして、浄化槽は定期的に点検を行う必要があります。
専門業者に依頼して、浄化槽の調子に不具合がないか点検をしてもらうのが大切です。

今回は、浄化槽の点検費用の項目や点検の目的などについて解説します。
浄化槽の点検を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

浄化槽の点検費用は?費用を安くする方法や点検の頻度・内容も解説

浄化槽の点検費用に含まれる4つの項目

浄化槽の点検費用には、下記の4つの項目があります。

1.清掃費
2.保守点検作業費
3.ブロアの電気代
4.7条検査

浄化槽のサイズや施設の規模によって、費用が変わる場合があるのが特徴です。
この章では、それぞれの項目について解説します。

1.清掃費

浄化槽の清掃費の相場は、一般家庭のサイズであればおよそ26,000円です。
浄化の機能を落とさないために、バキュームカーの吸い出しや周辺機器の吸い出しが必要です。

年1回の頻度で行い、清掃時期になると委託業者から通知が来ます。
浄化槽の清掃費用を補助する制度もあります。

自治体によって清掃費用の補助制度は内容が異なるため、申し込みを考えている方は事前に確認をしましょう。

2.保守点検作業費

保守点検の作業費の相場は、およそ1〜2万円前後です。
浄化槽の大きさや居住している家族の人数によって、金額は大きく異なります。

保守点検の回数はおよそ年3〜4回が目安で、浄化槽のタイプ(単独処理浄化槽と合併処理浄化槽)によって違いがあります。

浄化槽の機能が低下していないか確認をするために大事な項目です。
事前に、浄化槽の大きさや設置されている施設の規模を確認ておく必要があります。

3.ブロアの電気代

浄化槽のブロアの電気代には、月々7,000円前後かかります。
ブロアは、浄化槽内にいる微生物に酸素を送り込むためのポンプです。

浄化槽内にいる微生物が、浄化槽内の水を浄化します。
酸素を送り込まないと、微生物が死んでしまって浄化槽の機能がうまくいきません。

機能を維持させるためには、ブロアを常に稼働させる必要があります。
万が一、機能に異常があったり故障が見られたりしたら別途費用が必要です。

4.7条検査

7条検査は、浄化槽を設置して3〜5ヶ月の間に1度必ず行う検査です。
浄化槽法第7条第1項に記載されているため、こちらの名称がついています。

7条検査にかかる費用は、およそ12,000〜20,000円です。
浄化槽の大きさによって費用は変動します。

7条検査では、浄化槽が正常に機能しているか、処理される水に問題がないかを確認します。
そして、浄化槽の本体や配管が正しく行われているかも検査対象です。

浄化槽を点検する目的

浄化槽は、家の汚水を処理するには欠かせません。
施設内や家庭内の排水を適切に処理するために、浄化槽は大切な役割を果たします。

田舎などの地域では、下水管の代わりに浄化槽を使って生活排水を処理する場所もあります。
浄化槽の点検は法定検査と位置づけられているので、定期的な点検が必要です。

故障や不具合を予防するためにも、点検は欠かさず行われます。
点検以外でも、不具合がないかこまめなチェックが必要です。

点検する頻度の目安

浄化槽の法定検査は年に1回ですが、法定検査では浄化槽の異常が見られても修理は行いません。
法定検査では、主に浄化槽の水質検査と設置・稼働状況の検査、書類検査を行います。

浄化槽の規模(トイレの使用人数などで決まる)により、1~2週間に1回、3~4ヶ月に1回など頻度はさまざまです。

法定検査の結果によっては、保守点検も必要になります。
その際は、浄化槽保守点検業者に依頼をします。

点検費用を節約する方法

点検費用を少しでも節約するには、次の2つの行動を試してみましょう。

複数業者から見積もりを取って選ぶ
維持管理一括契約や定期契約を利用する

この章では、それぞれの方法について解説します。
費用を抑えたいと考えている方は、ぜひご覧ください。

1.複数業者から見積もりを取って選ぶ

点検業者を複数選んで、見積もりを取って比較して選びます。
業者によって金額が異なる場合もあるので、数社から比較して選択するのが大切です。

1社の見積もりだけでは適正価格は判断しにくいので、数社から見積もりを取ります。
その際には契約方法もチェックして、費用を抑えられる方法もないか確認も必要です。

浄化槽の大きさや家族の人数によっても異なるため、詳しい価格は業者に問い合わせてみましょう。

2.定期契約を利用する

浄化槽は、法定検査のほかにも定期的にメンテナンスをする必要があります。
1つの業者に定期契約を申し込めば、業者側も安定した顧客を得られるメリットがあります。

定期契約の期間や受ける頻度によっては、点検の費用を割安にしてくれる業者もいます。
単発よりも定期契約をしておけば、不具合があった場合も点検をしてもらえるため便利です。

適した契約方法をとって、できるかぎり費用を抑えましょう。

まとめ

浄化槽は、環境を維持するために定期的にメンテナンスが必要です。
ただし、点検の度に清掃費などの費用がかかります。

複数の業者から見積もりを取ったり定期契約を利用したりして、費用を抑えるのが大切です。
そして、普段から浄化槽のまわりを確認して、可能であれば少しずつ清掃をしていけば清掃費を抑えられます。

点検費用を抑えながら、浄化槽の点検を受けられるようにしましょう。

コラム監修者 プロフィール

お風呂の天井のカビが落ちない!カビが生える原因と落とし方

江上 孝明(エガミタカアキ)

株式会社調和プロダクトサービス代表取締役。
NTTに10年間在籍、1996年4月に同社を設立。
前職と全く異なる業界へ参入するも、高い手腕で取引先開拓を実現。
同社の前進となる事業にて、提携先の企業よりハウスクリーニング事業を引き継ぎ
現在、事業規模を引継ぎ時の4倍に成長させることに成功。

新築現場に一作業者として15年間従事していたため、現場での問題点や現場作業者の立場考え方を理解した上での会社経営を行う。

NTT在籍時代に培われたスキルを生かし、クレーム時の迅速な対応と適切なヒアリング
を得意とし、顧客満足度を高めるためのサービス供給を旨としている。
また、自身でも独自に研究を行い、理論的観点から汚れにアプローチするノウハウを多数
蓄積して現場に反映させている。

資格:2級ハウスクリーニング技士(H17.11社団法人 全国ハウスクリーニング協会(※))
※現:公益社団法人 全国ハウスクリーニング協会

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