2023-05-10
気温が上昇するとエアコンを使う場面が増えてきます。
しかし、長い間使用していると、エアコンフィルターはほこりや汚れで詰まってしまい、パフォーマンスが低下します。
そこで、この記事では、エアコンフィルターの掃除方法を詳しく解説します。
さらに、厄介な汚れに悩まされている場合には、重曹を使った落とし方もご紹介します。
目次
エアコンの室内機についているフィルターは、2つの役割があります。
1つ目はエアコン内部にほこりやゴミが入るのを防ぐ役割です。
部屋の中の空気にはほこりやペットの毛などが含まれています。
フィルターはそれらの汚れがエアコン内に入り込むのを防ぎます。
2つ目は空気をろ過する役割です。
空気中に存在する微粒子も、フィルターを通すことで取り除くことができ、エアコンから出る空気を吸い込む前よりもきれいにできます。
エアコンのフィルターを掃除しないと2つの面で悪影響が出ると考えられます。
それは、健康面と経済面です。
悪影響の詳細について解説します。
掃除せずに、フィルターを放置するとフィルター表面にほこりが蓄積します。
すると、エアコンを稼働させることで発生する水分とほこりがむすびつき、カビ発生の原因になります。
カビは湿度が高い場所を好むため、カビにとって理想的な繁殖環境となってしまいます。
カビが繁殖した状態でエアコンを使うと、カビの胞子を知らず知らずのうちに吸い込んでしまいます。
すると、アレルギー症状や気管支喘息、アトピー性皮膚炎などを引き起こす可能性があります。
フィルターがほこりで目詰まりすると、冷暖房の効率が低下します。
環境省の「COOL CHOICE」によれば、2週間に1度の頻度でフィルターを掃除すると、冷房時で4%、暖房時で6%の消費電力を削減できるとしています。
エアコンフィルターを掃除すると、健康面や経済面でプラスになることがわかりました。
実際に掃除するときはどうすればよいのでしょうか。
ここでは掃除の手順について解説します。
エアコン前面のカバーを取り外し、上に持ち上げます。
すると、フィルターが見えますので、その上から掃除機で誇りを吸い取ります。
吸引だけでとれないほこりは、ブラシをつかって取り除きます。
簡易な方法ですが、最低限のほこりを除去できます。
掃除機だけでほこりが取れないときは、フィルターを取り外して水洗いします。
フィルターを取り外す前にコンセントを抜き感電を防ぎましょう。
カバーを上げた後、説明書を見ながらフィルターを取り外します。
ただし、フィルターよりも奥まで掃除するのは危険ですので止めましょう。
取り外したフィルターはシャワーで水洗いすることもできますし、つけおき洗いのように一定時間水に浸し、そのあとでブラシなどで汚れを取ることも可能です。
使い古しの歯ブラシなどを使うと効果的にほこりを除去できます。
洗浄後はタオルでしっかりと水気をふき取ります。
しかし、すぐにエアコンに装着してはいけません。直射日光が当たらない風通しの良い場所でしっかりと乾燥させましょう。
生乾きの状態でフィルターを戻すとカビの原因になるのでやめましょう。
通常の場所であれば、掃除機や水洗いで十分汚れを取ることができます。
しかし、台所の近くや喫煙場所の近くのエアコンの汚れをとることが出来ないかもしれません。
そんなときは中性洗剤や重曹を使ってフィルターの汚れを落とします。
油汚れなどは台所用中性洗剤を薄めた液を使って汚れを取り除きます。
中性洗剤には油汚れを落としやすくする界面活性剤が含まれているからです。
基本的にどのような洗剤でもよいのですが、強酸性・強アルカリ性の洗剤はフィルターを傷つける恐れがあるため、中性洗剤を使うのが無難です。
中性洗剤をつかっても落ちない汚れは重曹の漬けおき洗いで落とします。
弱アルカリ性の重曹は、弱酸性の油汚れの分解に効果を発揮するからです。
重曹は水に溶かして使います。重曹水ができたら、フィルターを数時間漬けおきましょう。
その後、ブラシなどで汚れを落とします。
今回はエアコンフィルターを掃除しないことでの悪影響や掃除の方法、油汚れなどの落とし方についてまとめました。
エアコンを定期的に掃除することは、健康面や経済面でプラスの効果をもたらしますので、積極的に取り組んでみてはいかがでしょうか。
江上 孝明(エガミタカアキ)
株式会社調和プロダクトサービス代表取締役。
NTTに10年間在籍、1996年4月に同社を設立。
前職と全く異なる業界へ参入するも、高い手腕で取引先開拓を実現。
同社の前進となる事業にて、提携先の企業よりハウスクリーニング事業を引き継ぎ
現在、事業規模を引継ぎ時の4倍に成長させることに成功。
新築現場に一作業者として15年間従事していたため、現場での問題点や現場作業者の立場考え方を理解した上での会社経営を行う。
NTT在籍時代に培われたスキルを生かし、クレーム時の迅速な対応と適切なヒアリング
を得意とし、顧客満足度を高めるためのサービス供給を旨としている。
また、自身でも独自に研究を行い、理論的観点から汚れにアプローチするノウハウを多数
蓄積して現場に反映させている。
資格:2級ハウスクリーニング技士(H17.11社団法人 全国ハウスクリーニング協会(※))
※現:公益社団法人 全国ハウスクリーニング協会
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