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コロナが満員電車でうつらないって本当?その理由を解説

2022-12-28

2020年初頭に始まったコロナ禍は、未だ収束のめどがたっていません。
行動制限はかなり規制されてきましたが、感染者数は「減った」とはいえない状況です。

コロナ禍が始まった当初から「満員電車でコロナがうつるリスクは少ない」といわれてきましたが、「本当にそうか?」と疑っている方もいるでしょう。
この記事では、満員電車でコロナがうつるリスクが少ない理由やより感染しにくくなる対策方法を紹介します。

コロナが満員電車でうつらないって本当?その理由を解説

JRをはじめとする鉄道会社のコロナ対策

コロナ禍が始まって以来、JRをはじめとする鉄道会社はさまざまなコロナ対策を行ってきました。
ここでは、鉄道会社が3年間行ってきたコロナ対策の具体的な事例を紹介します。

窓やドアの開閉による換気

新幹線など一部の特殊な例を除き、走行中の電車は窓を少し開けて走行しています。
国土交通省がホームページで公表している「鉄道利用者の皆様へ」の中では、時速70㎞で走行している電車が窓10cm開けて走った場合、約5~6分で空気が入れ替わると説明されています。

山手線など駅同士の区間が短い場合は、ドアの開閉でも十分な換気になるでしょう。
こまめな換気は空気中にコロナウイルスが蔓延したり、エアロゾル感染したりするのを予防します。

消毒や車内備品の抗菌加工の実施

新型コロナの感染経路の一つが、接触感染です。
電車内では、座席シートやつり革、手すりなど不特定多数が触れるものがたくさんあります。

鉄道会社では、電車内の備品の消毒を徹底したり抗菌加工を実施したりして、接触感染が発生しないように対策を行っています。
また、車両によっては空気清浄システムを作動しているところもあるので、電車の接触感染でクラスターが発生したといった報告はされていません。

職員のマスク着用の徹底

鉄道会社では運転士、車掌をはじめとして職員のマスク着用を徹底しています。
鉄道会社の職員はときに乗客と至近距離で会話をする場合もありますが、マスクをしていれば感染リスクをかなり抑えられます。

現在、厚生労働省では屋外ではマスク着用は不要と発表していますが、鉄道会社では屋外のホームで働く職員もマスク着用を徹底中です。
また、職員に感染者が発生した場合は速やかに出勤を停止し、感染が広がらないようにしています。

随時コロナ対策に関する取り組みをホームページに掲載

鉄道会社は、随時コロナ対策に関する取り組みをホームページに掲載しています。
新型コロナウイルスは新型株が定期的に現れているほか、政府の方針も定期的に変わっています。

新型コロナ対策も随時変化しているため、最新情報がすぐに確認できると安心できるでしょう。
なお、最新のコロナ対策情報は駅などでも確認できます。

満員電車に乗ってもコロナがうつる可能性は低い?

新型コロナウイルスの感染経路は、空気中に飛び散った飛沫の中に含まれるウイルスから感染する「エアロゾル感染」、唾液などの飛沫に含まれるウイルスから感染する「飛沫感染」、手などについたウイルスから感染する「接触感染」の3種類があります。

満員電車は人が多いため、一見すると感染しやすい場所に思えます。
しかし、前述したように電車は常に換気を行っているのでエアロゾル感染は起こりにくいです。
また、しゃべっている方も少ないので飛沫感染も起こりにくいでしょう。

このほか、消毒を徹底すると接触感染が起こる恐れも低くなっています。
つまり、マスクをつけて通常の乗車をしている限り満員電車でコロナがうつる可能性はとても低いといえます。

満員電車に乗る際にコロナにうつる可能性をより低くする対策

しかし、可能性は低くても満員電車の乗車中にコロナに感染するケースはあります。
ここでは、満員電車に乗っているときにコロナにうつる可能性をより低くする対策方法を紹介します。

マスクをつけて会話を避けて乗る

人と近い距離で会話をすると、マスクをつけていても飛沫感染のリスクがアップします。
満員電車は人と人との距離を取るのが難しい場所です。
マスクをするのはもちろん、乗車中はできる限り会話を避けましょう。
会話をしないだけでもコロナ感染のリスクは減らせます。

少しでもすいている車両に乗る

東京をはじめとする都市部の満員電車は、人と人とがほぼ密着状態になります。
いくら換気をしていても、過密状態になれば感染のリスクは高まるでしょう。
現在は、ホームページ上で電車の混雑具合を公開している会社もあります。
また、同じ電車でも中央の車両はすいている場合もあるでしょう。

事前に情報をチェックしておき、できるだけすいている車両に乗ると感染のリスクを防げます。
このほか、可能ならばアルコールを含んだ除菌ティッシュなどでつり革や手すりをふいてつかめば、より感染リスクを下げられます。

会話をしている方とは距離を取る

自分が会話をしなくても、廻りで会話している方がいれば飛沫感染のリスクがアップします。
会話をしている方とはできるだけ距離を取りましょう。

もし、満員電車で身動きが取れない場合は会話している方から背を向けたり顔を背けたりするだけでも一定の効果は期待できます。

まとめ

日本では、鉄道会社と乗客の努力により満員電車でコロナがうつる危険性はとても低いのが現状です。
しかし、満員電車に乗車してコロナに感染するリスクはゼロではありません。

乗車する際はマスクを着用する、乗車中は会話をしないなど感染を防ぐ対策を徹底しましょう。
そうすれば、満員電車でもコロナにかかるリスクは限りなくゼロに近くなります。

コラム監修者 プロフィール

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江上 孝明(エガミタカアキ)

株式会社調和プロダクトサービス代表取締役。
NTTに10年間在籍、1996年4月に同社を設立。
前職と全く異なる業界へ参入するも、高い手腕で取引先開拓を実現。
同社の前進となる事業にて、提携先の企業よりハウスクリーニング事業を引き継ぎ
現在、事業規模を引継ぎ時の4倍に成長させることに成功。

新築現場に一作業者として15年間従事していたため、現場での問題点や現場作業者の立場考え方を理解した上での会社経営を行う。

NTT在籍時代に培われたスキルを生かし、クレーム時の迅速な対応と適切なヒアリング
を得意とし、顧客満足度を高めるためのサービス供給を旨としている。
また、自身でも独自に研究を行い、理論的観点から汚れにアプローチするノウハウを多数
蓄積して現場に反映させている。

資格:2級ハウスクリーニング技士(H17.11社団法人 全国ハウスクリーニング協会(※))
※現:公益社団法人 全国ハウスクリーニング協会

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