2022-03-07
床全体が暖まる床暖房は近年人気が高い設備のひとつです。
多くの場合、フローリングの下に設置しますよね。
ここで気になるのは、床暖房を設置したフローリングは、ワックスやフロアコーティングなどを施工してもよいのかということではないでしょうか。
床が暖まることを考えると、「ワックスやフロアコーティングは避けるべきでは?」と思うかもしれません。
実際のところはどうなのか、解説していきます。
目次
結論としては、ワックスもフロアコーティングも床暖房が設置されたフローリングに施工しても問題ありません。
ただし、施工するワックスやフロアコーティング剤を選ぶ必要がある点には注意しましょう。
フローリングの床材はもともと木材で作られています。
その表面に傷や汚れから床材を守るための加工を施したものがフローリング材です。
表面加工を施してあるものの、生活することで徐々に表面には傷や汚れはどうしても付いていきます。
ワックスやフロアコーティングを施工することで、より強固に傷や汚れからフローリング材が守られます。
このため、ほとんどの場合フローリングにはワックスやフロアコーティングを施工します。
一般的な住宅ではフローリングの保護にワックスを利用する場合が多いでしょう。
ワックスは比較的簡単に塗布でき、素人でもメンテナンスできる保護剤です。
メリット
先ほどもワックスは簡単に塗布できると説明しましたが、やはりDIYで施工できる点は大きなメリットでしょう。
またワックス自体も市販品が多く、比較的低価格のものも多いため施工コストも抑えられます。
施工が簡単なワックスですが、持続性に欠けるため1年に一度は塗布しなおす必要があります。
何度も塗布すると端など黒ずみが生じる場合があるので、塗られたワックスの剥離と再塗布を2年に一度くらいで行わねばなりません。
しかし、ワックス剥離はフローリングにはあまり良くない影響をもたらせますし作業が非常に困難です。
また、ワックスは種類によって耐熱温度が異なります。
床暖房を設置している場合は他の暖房器具との兼ね合いも考え、できるだけ耐熱温度が高いものを選ぶなど注意も必要でしょう。
施工に失敗すると、フローリングの寿命にダメージを与えてしまう心配もあります。
特殊な溶剤などを使用することが多いため、フロアコーティングは業者に依頼することが一般的です。
このため、コストの面ではワックスに比べ高くなる傾向があります。
ですが、長期間効果が持続するため、トータルコストを考えた場合は決してコスト高にならない場合もあります。
最大のメリットは長期間に渡り手入れが不要で、きれいな状態が保ちやすい点です。
比較的水に強いものも多いため、食べこぼしや飲み物をこぼしてしまっても心配は少なくなります。
汚れがフローリングに付きにくいため、掃除も楽です。
小さな子どもがいる家庭なら、日々の掃除が楽になるのは嬉しい点といえるでしょう。
またワックスに比べると滑りにくい点もメリットといえます。
特にデメリットはありませんが
床暖房の上のフローリングの場合には、耐熱温度が高いコーティング剤を選ぶ必要があります。
そのため、ワックス施工に比べて割高になる場合が多くなります。
ここからは、床暖房が設置されたフローリングにワックス塗布やフロアコーティングを依頼する場合のコツと注意点をまとめます。
一般的な住宅の床材用ワックスは、耐熱温度は70℃くらいです。
床暖房自体は70℃まで上がることはありませんが、使い続けることでワックスが白化してしまう心配があります。
必ず耐熱温度を確認し、できるだけ耐熱温度が高いものを選ぶようにしましょう。
フロアコーティングの場合は耐熱温度が高いものが多いため心配はありませんし、業者施工が一般的です。
床暖房設置のフローリングであることを事前に伝えておけば、床暖房に適した耐熱温度の溶剤を使用してくれます。
快適な暖房設備として床暖房は人気です。
床暖房を設置した床自体も、長く美しい状態を保っていきたいですよね。
床を保護するワックスやフロアコーティングの施工は可能なので、メリットやデメリットを考え選ぶとよいでしょう。
ワックス塗布の場合でも、自分では施工が難しいと感じる方もいるでしょう。
自力でのワックスがけが難しい場合は、業者の利用がおすすめです。
当社ではフロアコーティングを行っているので、ぜひご利用ください。
江上 孝明(エガミタカアキ)
株式会社調和プロダクトサービス代表取締役。
NTTに10年間在籍、1996年4月に同社を設立。
前職と全く異なる業界へ参入するも、高い手腕で取引先開拓を実現。
同社の前進となる事業にて、提携先の企業よりハウスクリーニング事業を引き継ぎ
現在、事業規模を引継ぎ時の4倍に成長させることに成功。
新築現場に一作業者として15年間従事していたため、現場での問題点や現場作業者の立場考え方を理解した上での会社経営を行う。
NTT在籍時代に培われたスキルを生かし、クレーム時の迅速な対応と適切なヒアリング
を得意とし、顧客満足度を高めるためのサービス供給を旨としている。
また、自身でも独自に研究を行い、理論的観点から汚れにアプローチするノウハウを多数
蓄積して現場に反映させている。
資格:2級ハウスクリーニング技士(H17.11社団法人 全国ハウスクリーニング協会(※))
※現:公益社団法人 全国ハウスクリーニング協会
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